「自分史(1) 昭和61年11/20 六日町余川にて」

「昭和27年5月11日 私の両親(特に父)が反対、又主人の父は尚更大反対する中、主人一人に人生を掛けて、形ばかりの結婚をする。集まって戴いた人と言えば、分家のお祖母さんだけ。実家で高島田をSさんの奥さんに結ってもらい、古着の留袖(当時とすれば最高)の物を着て、W姓からA姓に変わる。籍は8月やっと入れてもらった(20年後、義父亡き時分かる)。
百姓が嫌いで、機(はた)屋で働き、家の事と言ったら何一つ手伝わず、嫁いで本当に苦労の連続だった。当時はもみがらを使って米飯を炊き、6間もある井戸水の生活。朝は4時に床を離れ、6時には田んぼに出、馴れない農作業、夜は縫い物と、本当に大変。
主人と話し合い、子供は3年は作らない様に、来る日も来る日も頑張った。
若いから出来たので、とても今ならだめだ。」

つづく。
by yuji_aizawa | 2008-02-10 21:58 | 番外編